“bob [表紙/口絵]huke ” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:bob [表紙/口絵]huke (2 件 / 1 ページ)

STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐ 円環連鎖のウロボロス(2)

   
原作
5pb.×ニトロプラス

「跳べよぉおおおおおおおっっ!」タイムリープ・マシンと化した“電話レンジ(仮)”を使い、岡部倫太郎は「世界」に戦いを挑む。―椎名まゆりに降りかかる悲劇を回避するため。―その先に待つ、残酷な真実を乗り越えるために。想定科学ADV『STEINS;GATE』の知られざる世界線が描かれる、もうひとつの真実がここに。 (「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

「シュタインズゲート」のノベライズ完結編。原作と細部の流れは違うけど、これもまた紛れもなく同じ『シュタインズゲート』へ至る物語。

かなり細部に渡って展開が変わってきているので、原作と同じ展開を辿っていてもまた新たな気持ちで楽しむ事が出来ました。初めてタイムリープしてどうしても8月13日を抜け出せないときの閉塞感は原作とおりに凄いんだけど、最後にまゆりと「彼女」を天秤にかけなければいけなくなった時のオカリンの葛藤は原作以上だった。散々二人ともを救おうとして失敗したオカリンが、血を吐くような気持ちで彼女にあの一言を伝えた場面では思わず涙が零れました。

フェイリス・ルカ子の話が大幅に削られた分、原作では徹底して蚊帳の外だったまゆりとダルにピントが向いているのも面白かったです。ていうか原作よりも「スーパーハカー」ダルの天才性が強調されていて、天才タイプの2人に囲まれて自らの凡人さを自覚していて時折無力感に囚われる岡部という構図が凄く好みだった。そして二人の天才に対して岡部自身は本当に「努力」の人なんですよね。様々な可能性世界での「彼」が様々な世界で途方も無い努力を重ねたことで見出した“シュタインズゲート”という可能性。そこに至るまでの軌跡を想像するだけでもやばい。オカリンがゲーム序盤で見た謎の「夢」の正体は別の可能性での自分自身の記憶だったんだろうなあ。あとバレル・タイターまじかっこいい(ネタバレ)

そして原作でも有数のトラウマシーンであろうアレ(ヒント: 幼 女 怖 い )は原作以上にヒドいことになってたなあ!!(一応褒めてる)挿入された挿絵の威力半端ない同世界線で「オカリンとクリスちゃんをくっつけるために」「がんばってる」まゆりの姿が描かれますが、よりによって綯のあのシーンで一緒に描かれるせいでホラー3倍増し。ぶっちゃけ、「あの」まゆりはタイムリープを繰り返した結果“狂ってしまった”まゆりなんじゃないかなあ……などと思ったりしました。問題はあの彼女が本当に“あの世界線上だけの存在”なのかってことなんだが。バレル・タイターがまゆりに関する警告をしたのは別の世界線での話って考えると他の世界線でもかなりの確立で“ああ”なってる可能性は……(以上ネタバレ)

900P近いページ数を一気に読ませる、ジェットコースターのような展開に感動。個人的には原作プレイしてから読むのを推奨したいですが、このノベライズ単独でも十分楽しめるお話になっているので「原作はやってないけどやろうかどうか悩んでる」みたいな人が読むのもアリなんじゃないでしょうか。



Steins;Gate(限定版) 特典 電話レンジ(仮)マスコット付ストラップ付き

でも皆原作もやるといいよ!!
かなり展開違うのでノベライズやったあとにプレイしても楽しめるよ!!





STEINS;GATE─シュタインズゲート─ 円環連鎖のウロボロス(1)

   
原作
5pb.×ニトロプラス

秋葉原の地を舞台に、狂気のマッドサイエンティスト「鳳凰院凶真」…を自称する厨二病大学生、岡部倫太郎の時空を超えた物語が始まる。過去に送信できる「Dメール」が引き起こす、原作ゲームと似て非なる世界線の目撃者となれ!―ああ、すべては「運命石の扉」の選択のままに。―エル・プサイ・コングルゥ―。発売以来、絶賛と熱狂をもって迎えられた想定科学ADV『STEINS;GATE』が小説として再臨。(「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

Xbox360で発売されたADV「シュタインズゲート」のノベライズ。原作はクリア(というか実績1つ除いてコンプ)済み。

原作の展開に忠実なノベライズ、かとおもって読んでいったら少しずつ行動によって引き起こされる「結果」が変わっていって、その違和感にゾクゾクする。最初は小さな違和感だったのが段々大きくなっていって……フェイリスがDメールを送るくだりでは予想外の展開に呆然とした。

基本の展開は原作に忠実にChapter6の途中のあそこまでなのでPC版を買うかどうか悩んでいる人はとりあえずこれを買って気になったらノベライズ後半を待ちながらPC版をプレイするのもアリかも。フラグをじっくり立てていって、お膳立ては整ったさあフラグ回収するぞ!とトリガーを引いた瞬間に終るようなものなので多分これ、原作未読で読んだら居ても立ってもいられなくなりますよね…ニヤニヤ。

同時に、前半でたてられたフラグの内容が結構変えられているので当然解決法も変わってくるはずで……原作プレイ済の人でも(帰結する場所は見えていても)先が見えないという展開がニクイ。ちょっと分厚い上に序盤は大体原作と同じ展開なのでハードル高いかもしれませんが、原作プレイ済の人でも新しい気持ちで楽しめる内容になってますので、オススメ。

しかし「知りすぎた」のメールはやっぱり添付画像がないとインパクト薄くなるなあ……。